11月の茶杓の銘に使いたい、季節の言葉たち【言の葉あつめ】

お稽古の時に頭を悩ませるのが、茶杓の銘。11月の茶杓の銘などに使えそうな言葉を紹介していきます。

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季節のことば11月

秋の終わりを表す

時雨(しぐれ)
降ったり止んだりを繰り返すきまぐれな雨模様のこと。「村時雨」「里時雨」「深山時雨」「朝時雨」「夕時雨」など言葉を足して使うことが多い

晩翠(ばんすい)
秋深まり、落葉がすすんでも草木が青み深くのこっていること

末枯れ(うらがれ)
葉先や枝先が枯れていくさま

霜枯れ(しもがれ)
霜がおりたことで草木が枯れていくさま

祭りを表す

新嘗祭(にいなめさい)
宮中で11月23日に行われる初収穫の米を神に供える神事。現在は勤労感謝の日で休日

神農祭(しんのうさい)
神農は5000年前の中国の人で、あらゆる草根木皮を食べ、その薬効を確かめた人。東京の日本橋本町の薬問屋街では神農祭が催されている

季節のことば11月一覧

植物

烏羽玉(うばたま)
檜扇の小さな黒い実のこと。万葉集の枕詞でもあり、「黒、夜、髪、夕、夢」などにかかる

落穂(おちぼ)枯葉(かれは)
残菊(ざんぎく)返り花(かえりばな)
木の葉(このは)冬薔薇(ふゆそうび)
枯葦(かれあし)枯芒(かれすすき)
烏羽玉(うばたま)八重菊(やえぎく)
照葉(てりは)八重菊(やえぎく)

動物に関する

鬼の子(おにのこ)
蓑虫のこと 。清少納言の随筆「枕草子」に「 蓑虫、いとあはれなり。鬼のうみたりければ」とある。

鷹狩り(たかがり)鷹匠(たかじょう)
鴛鴦(おしどり)千鳥(ちどり)
色鳥(いろどり)二季鳥(にきどり)

時候・情景

冬紅葉(ふゆもみじ)
霜にやけ、雨にぬれた紅葉がまだ深く赤く色づいているさま

秋霜(あきしも)霜柱(しもばしら)
深山路(みやまじ)冬浅し(ふゆあさし)
初冬(しょとう)短日(たんじつ)
落葉(らくよう)里時雨(さとしぐれ)
霜の花(しものはな)霜の声(しものこえ)
初霜(はつしも)冬暖(ふゆあたたか)
朝寒(あささむ)稍寒(ややさむ)
暮れの秋(くれのあき)野分(のわけ)
(きぬた)朝晴(あさばれ)
村雲(むらくも)里の秋(さとのあき)
山錦(やまにしき)錦秋(きんしゅう)
山景(さんけい)夕霧(ゆうぎり)
夜長(よなが)実り(みのり)
豊年(ほうねん)村時雨(むらしぐれ)
千秋(せんしゅう)霜枯れ(しもがれ)
冬めく(ふゆめく)冬日和(ふゆびより)
霜夜(しもよ)朝寒(あささむ)
冬浅し(ふゆあさし)小春(こはる)

風物詩

酉の市(とりのいち)
11月の酉の日に行われる祭で、大酉祭(おおとりまつりとも呼ばれる。)その収穫に感謝して鶏を大鷲神社に奉納したのが始まりとされる。

晩鐘(ばんしょう)炉開き(ろびらき)
口切り(くちきり)蓑祭(みのまつり)
玄猪(げんちょ)亥の子(いのこ)
網代(あじろ)麦蒔(むぎまき)
御取越(おとりこし)稲穂(いなほ)
敷松葉(しきまつば)玄猪(げんちょ)
お火焚(おひたき)鷹狩り(たかがり)
紅葉狩り(みもじがり)稲架(はさ)
稲車(いなぐるま)山篭り(やまごもり)

ちょこっとメモ

烏羽玉(うばたま)…檜扇の小さな黒い実のこと。万葉集の枕詞でもあり、「黒、夜、髪、夕、夢」などにかかる。

色鳥(いろどり)…秋ふかまると庭木にやってくる大小さまざざまな美しい鳥のこと。
玄猪(げんちょ)…茶道では玄猪である、猪の月猪の日に炉を開き、亥の子餅をいただく。
陰陽五行では猪は水であるとされ、火災を逃れるといわれていた。
平安時代に中国の無病息災のまじないにもとづいて行われたのが始まり。鎌倉に入ると猪は多産であることから子孫繁栄の意味も含まれ、江戸時代になるとこの火を選んで囲炉裏(いろり)が開かれた。
添水…ししおどしの別名、もともとは鳥や動物を追い払う農具だったが、音を楽しむものとして日本庭園に取り入れられた。

二季鳥(にきどり)…雁の異称で、秋に渡ってきて春に帰ることから。

紅葉鶏(もみじどり)…鹿の異称。
照葉(てりは)…赤く美しく紅葉した草木のこと。

網代(あじろ)…魚を取るために、芝や竹を編んだ柵を川にたてること。網の代わりとして用いられた。
稲架(はさ)…竹や木で作られた物干し竿のようなもので、収穫後の稲穂や野菜を天日干しにする。稲機(いなばた)や稲掛け(いなかけ)とも呼ばれる。
稲車(いなぐるま)…収穫後の稲穂をのせて運ぶ車
口切り(くちきり)…5月に摘んで作った茶の茶壺を開封すること。

 

月別の茶杓の銘はこちら!

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