四季ごとに探せる。風を使った季語まとめ【言の葉あつめ】

昔から花鳥風月を重要視する茶道。
自然をあらわす言葉はとてもよく出てきます。本日は風を表す言葉を四季別にまとめてみました。


春の風 2〜4月

春の風 2〜4月

東風(こち)/春風は東から吹く

正東風(まごち)
梅東風(うめごち)梅の時期に吹くことから

春一番(はるいちばん)/春を告げる強い風

貝寄風(かいよせ)浜辺に貝殻を打ちよせる風。難波に打ち上げられる貝殻を集めて供養の飾りを作っていた。
春一番(はるいちばん)
春のはじめに吹く強い風のこと
春嵐(はるあらし)
風一陣(かぜいちじん)

ほかにもある春の風

春風(はるかぜ)芽吹きの季節に吹く、暖かく穏やかな風
風光る(かぜひかる)

夏の風 5〜7月

南風(はえ)/梅雨を連れてくる南風

黒南風(くろはえ)梅雨入りに訪れる、暖かく湿った空気の風
白南風(しろはえ)梅雨明けの南風で、夏の白雲を連れて来る

薫風(くんぷう)/新緑の香りを漂わせて吹く風

薫風(くんぷう)新緑の香りを漂わせて吹く
類似
青葉風(あおばかぜ)/若葉風(わかばかぜ))/緑風(りょくふう)/風薫る(かぜかおる)/青嵐(せいらん)
涼風(りょうふう)清々しく、さわさわと抜ける風
類似
清風(せいふう)/爽風(そうふう)
晴風(せいらん)晴れ渡った日に颯爽と吹く風
颯々(さつさつ)風が吹き渡っていく音を表したもの

浦風(うらかぜ)/浜辺の風

浦風(うらかぜ)浜辺に吹く風
類似
潮風(しおかぜ)

秋の風 8〜10月

西風(にし)/秋風は西から吹く

高西風(たかにし)10月ごろに吹く強い風
類似
大西風(おおにし)※主に晩秋に吹く風を指す

秋風(あきかぜ)/ひんやりと吹き抜ける

秋風(あきかぜ)ひんやりと涼しげに吹きわたる
類似
初風(はつかぜ)
金風(きんぷう)陰陽五行では秋は金にあたるため

木枯らし(こがらし)/木の葉を吹き散らす風

木枯らし(こがらし)ひんやりとした、木の葉を吹き散らす風
類似
凩(こがらし)
初嵐(はつあらし)立秋のあとはじめの嵐をさす
黍嵐(きびあらし)実った黍が倒れるような強風

冬の風 11〜12月

北風(きた)/乾燥して寒さをともなう

北風(きたかぜ)乾燥して寒さをともなう
類似
朔風(さくふう)

寒風(かんぷう)/吹きすさぶ冬の風

寒風(かんぷう)吹きすさぶ冬の風
類似
木枯(こがらし)/乾風(からっかぜ)/風冴ゆる(かぜさゆる)
隙間風(すきまかぜ)家の隙間からひゅうっと吹く
凍風(いてかぜ)ピンと凍りつくような冷えた風

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