茶杓の銘ー春夏秋冬ー 12ヶ月まとめ

茶杓の銘をまとめてみました。初心者でもわかりやすい、使いやすい言葉をを春夏秋冬、12ヶ月に分けています。困った時の参考に!

春の茶杓の銘

春の意匠と茶杓の銘

さくらうめとり(燕、鶯)ちょう

春は花の季節。お道具には梅と桜の柄が多いので春の山春の野

あたたかな雰囲気を表す
「和気(わき)、麗か(うららか)」
などもおすすめです。

早春には【春浅し/春めく】
仲春には【春日和】
晩春には【惜春(せきしゅん)、春の泊(はるのとまり)】
も使いやすいですね。

茶杓の銘2〜4月

2月
下萌(したもえ)草萌(くさもえ)
萌春(もえはる)春寒(はるさむ)
雪の果て(ゆきのはて)淡雪(あわゆき)
3月
春風(はるかぜ)風一陣(かぜいちじん)
朧夜(おぼろよ)朧月(おぼろづき)
長閑(のどか)麗か(うららか)
和気(わき)好日(こうじつ)
4月
春の山(はるのやま)山笑う(やまわらう)
若葉(わかば)囀り(さえずり)
花筏(はないかだ)花錦(はなにしき)
花吹雪(はなふぶき)残花(ざんか)

もっと知りたい!
春の月別の茶杓の銘はこちら

夏の茶杓の銘

夏の意匠と茶杓の銘

ぼたんかきつばたあじさいとり(時鳥)

夏は緑が深くなり、涼が恋しくなる季節。

新緑の青々しい風がそよぐ、
「薫風(くんぷう)」「緑風」
涼しい水を感じる
「清流」「滴り(したたり)」
はおすすめです。

初夏には「朝涼(あさすず)」
仲夏には「日盛り」「炎陽」
晩夏には「解夏(げげ)」「秋隣(あきどなり)」
なども良いですね。

茶杓の銘5〜7月

5月
緑風(りょくふう)青葉風(あおばかぜ)
若葉時(わかばどき)常盤(ときわ)
青々(あおあお)青雲(せいうん)
皐月晴れ(さつきばれ)清風(せいふう)
6月
入梅(にゅうばい)雨祝い(あめいわい)
新緑(しんりょく)深緑(しんりょく)
泉声(せんせい)夏木立(なつこだち)
岩清水(いわしみず)苔清水(こけしみず)
7月
山滴る(やましたたる)青田(あおた)
雲の峰(くものみね)夏の雲(なつのくも)
荒磯(あらいそ)潮風(しおかぜ)

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夏の月別の茶杓の銘はこちら

秋の茶杓の銘

秋の意匠と茶杓の銘

秋といえば紅葉と月、実りの秋と意匠もテーマも盛り沢山な季節です。

きくもみじいなほしか

鮮やかな紅葉を表す
「秋の錦」「照り葉(てりは)」「深山の錦」
満ち欠ける月を鑑賞する
「十六夜(いざよい)」「望月(もちづき)」
収穫の秋を表す
「出来秋(できあき)」「豊作」
は抑えておきたいところ。

初秋には「立秋」「秋めく」
仲秋には「菊日和」「秋深し」
晩秋には「暮れの秋」「行く秋」
なども似合いますよ。

茶杓の銘8〜10月

8月
秋風(あきかぜ)立秋(りっしゅう)
遠花火(とおはなび)残暑(ざんしょ)
初秋(はつあき)秋めく(あきめく)
初嵐(はつあらし)新涼(しんりょう)
9月
山粧う(やまよそおう)秋色(あきいろ)
秋空(あきぞら)秋晴れ(あきばれ)
月見(つきみ)菊日和(きくびより)
木枯し(こがらし)初時雨(はつしぐれ)
10月
山里(やまさと)古里(ふるさと)
山紅葉(やまもみじ)里の秋(さとのあき)
豊年(ほうねん)実り(みのり)
稲の香(いねのか)里祭(さとまつり)

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冬の茶杓の銘

冬の意匠と茶杓の銘

冬はきびしい寒さも醍醐味のひとつ

澄んだ空気と雰囲気の
「冬ざれ」「霜の声」「寒月」
またわずかな暖かさを愛でる
「愛日(あいじつ)」「小春」も意外に使いやすいです。

初冬には「冬めく」「冬浅し」
仲冬には「初雪」「冬日和」
晩冬には「末の冬(すえのふゆ)」「春隣(はるどなり)」
などがあります。

茶杓の銘11〜1月

11月
霜枯(しもがれ)木の葉(このは)
初霜(はつしも)冬日和(ふゆびより)
冬めく(ふゆめく)冬浅し(ふゆあさし)
朝霜(あさしも)霜夜(しもよ)
12月
山眠る(やまねむる)冬木立(ふゆこだち)
巣篭(すごもり)冬籠(ふゆごもり)
初雪(はつゆき)無事(ぶじ)
大晦日(おおみそか)年の瀬(としのせ)
1月
初音(はつね)初日(はつひ)
初笑(はつわらい)初茜(はつあかね)
末広(すえひろ)早梅(そうばい)
末の冬(すえのふゆ)春隣(はるどなり)

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薄茶の問答

お棗の形
お塗り(製作者)
お蒔絵(絵柄)
お茶杓のお作(製作者)
お茶杓のご銘(茶杓の名前)

の順に聞きます。
※出てくる名称はすべて仮想です

正客「おいしいお茶をありがとうございました、お棗のお形は」
亭主「中棗(ちゅうなつめ)でございます」

正客「お塗りは」
亭主「(そうてつ)ございます」

正客「お蒔絵は」
亭主「まさり草蒔絵(菊)でございます」

正客「お茶杓のお作は」
亭主「玄々斎でございます」

正客「お茶杓のご銘は」
亭主「秋色でございます」

正客「季節にそったお道具をどうもありがとうございました」

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