お稽古の時に頭を悩ませるのが、他の生徒さんとかぶらないように考えたり、使ったお道具から連想するのも大変ですよね。7月の茶杓の銘などに使えそうな言葉を紹介していきます。
季節のことば7月
稲作に関わる
早苗(さなえ)
田植えをする前の苗木。緑がみずみずしく美しい苗のこと。
青田(あおた)
7月上旬の稲の実がなってない苗が植えられた、青々として美しい田園のこと。
季節のことば7月一覧
植物
四葩の花(よひらのはな)
紫陽花の異名。葩の一文字で花をさすがここでは4枚の花びらの意味で使われている。
夕顔(ゆうがお) | 梔子(くちなし) |
撫子(なでしこ) | 花菖蒲(はなしょうぶ) |
動物に関する
日暮(ひぐらし)
せみの異名。
蜩・茅蜩 ・日暮・晩蝉と様々な漢字があてられている。
蝉(せみ) | 鴎(かもめ) |
鷺(さぎ) | 鵲(かささぎ) |
時候・情景
夏木立(なつこだち)
夏の生い茂った木々のこと。12月頃の茶杓の銘として「冬木立」という言葉もある。
銀河(ぎんが) | 残月(ざんげつ) |
青田(あおた) | 瀬音(せおと) |
涼風(りょうふう) | 爽風(そうふう) |
夕涼(ゆうすず) | 潮風(しおかぜ) |
白糸(しらいと) | 山清水(やましみず) |
夕立(ゆうだち) | 雨宿り(あまやどり) |
渦潮(うずしお) | 雲の峰(くものみね) |
荒磯(あらいそ) | 浅瀬(あさせ) |
苔清水(こけしみず) | 岩清水(いわしみず) |
風物詩
富士詣(ふじもうで)
富士権現社にお参りすること。昔は6月はじめに山開きだったが、現在は7月上旬になっている。
天の川(あまのがわ) | 七夕(たなばた) |
風鈴(ふうりん) | 夏衣(なつごろも) |
心太(ところてん) | 草笛(くさぶえ) |
舟遊び(ふなあそび) | 笹舟(ささぶね) |
三伏(さんぷく) | 祭囃子(まつりばやし) |
ちょこっとメモ
夕凪(ゆうなぎ)…海に近い地域で、夕方に風向きがかわり、無風状態になること。
爽風(そうふう)…そよかぜとも読める。
三伏(さんぷく)…陰陽五行説にもとづく初伏(しょふく)中伏(ちゅうふく)末伏(まっぷく)の日をまとめて三伏とさす。夏にある庚の日(金の性質が強い日)は暑さ(火の性質)によって溶かされるといわれ「火剋金」となり凶の日とされていた。種まきや、遠行、療養、男女の和合などは慎むべき日とされる。
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