お稽古の時に頭を悩ませるのが、茶杓の銘。8月の銘に使えそうな言葉を紹介していきます。
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季節のことば8月
海に関わる
不知火(しらぬい)
現在の熊本県と鹿児島県にまたがる八代海で見られる現象で、海の上に多数の火が灯っているようにみえる蜃気楼のこと。旧暦の8月1日前後に見られる。
音を感じる
蝉時雨(せみしぐれ)
せみが一斉に鳴くようすを時雨にたとえたもの。
滝つ瀬(たきつせ)
滝の水が激しく涼しげに流れるさま。
稲妻(いなづま) | 遠花火(とおはなび) |
夕立(ゆうだち) | 漣(さざなみ) |
季節のことば8月一覧
植物
芙蓉(ふよう)
むくげ(木槿)によく似た大きさで白やピンクの花をつける。めしべの先が曲がっているのが特徴。白芙蓉・紅芙蓉・酔芙蓉などの季語もある。
藤袴(ふじばかま) | 撫子(なでしこ) |
玉簾(たますだれ) | 女郎花(おみなえし) |
桐一葉(きりひとは) |
動物に関する
空蝉(うつせみ)
蝉の脱け殻のことを一般にさすが、「現(うつし)臣(おみ)」から転じて、「この世、この世の人」という意味もある。
鮎(あゆ) | 蜩(ひぐらし) |
秋の蝉(あきのせみ) | 蜩(ひぐらし) |
法師蝉(つくつくほうし) |
時候・情景
八重葎(やえむぐろ)
人の手の入っていない庭で、夏の日差しのなか雑草が生い茂っている様子。
秋風(あきかぜ) | 積雲(せきうん) |
朝霞(あさがすみ) | 涼風(りょうふう) |
夏の雲(なつのくも) | 露(つゆ) |
夏の雲(なつのくも) | 朝露(あさつゆ) |
初嵐(はつあらし) | 雲井(くもい) |
木陰(こかげ) | 積雲(せきうん) |
浦風(うらかぜ) | 雲海(うんかい) |
稲妻(いなづま) | 解夏(げげ) |
処暑(しょしょ) | 炎天(えんてん) |
日盛(ひざかり) | 残暑(ざんしよ) |
初秋(はつあき) | 立秋(りっしゅう) |
秋めく(あきめく) | 新涼(しんりょう) |
風物詩
迎え火(むかえび)
お盆に精霊を迎えるためにたく火のこと。
遠花火(とおはなび) | 面影(おもかげ) |
迎え火(むかえび) | 音連れ(おとづれ) |
流燈(りゅうとう) | 篝火(かがりび) |
稲の花(いねのはな) | 眠流し(ねむりながし) |
懸煙草(かけたばこ) | 精霊舟(しょうりょうぶね) |
灯寵流(とうろうながし) | 大文字(だいもんじ) |
線香花火(せんこうはなび) | 門火(かどび) |
秋扇(あきおうぎ) | ご新豆腐(しんどうふ) |
ちょこっとメモ
迎え火(むかえび)…お盆に精霊を迎えるためにたく火のこと。
流燈(りゅうとう)…お盆に行われる灯籠流しのこと。木の板や紙で船の形を作り、その上に火をともした灯篭をのせて、海や川に流すこと。
玉簾(たますだれ)…「ぎょくれん」とも呼び、夏に咲く白い花のこと。
浦風(うらかぜ)…浜風のこと。
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