茶道をはじめたら、すぐに覚えておきたい道具9つ

茶道で使うお道具は、日常では見慣れないものですよね。習い始めはじめたら、すぐ扱う道具をまとめました。

茶碗ちゃわん

抹茶碗はお茶を飲むための形で、持つと手に馴染む丸くやわらかな形が特徴です。

窯元も千家と縁の深い、楽焼きから、志野焼き、有田焼など全国にたくさんあります。

材質
陶器・磁器・ガラス

なつめ

形がナツメの実に似ていることからついた名前で、薄茶用の抹茶をいれておきます。

材質
木・プラスチック


中棗(ちゅうなつめ)平棗(ひらなつめ)大棗(おおなつめ)

お手入れ方法
漆塗りに蒔絵ほどこしてあるため、水洗い厳禁です。柔らかなふきんやティッシュで、拭きとります。

棗の問答

正客「おいしいお茶をありがとうございました、お棗のお形は」
亭主「中棗(ちゅうなつめ)でございます」

正客「お塗りは」
亭主「宗哲(そうてつ)ございます」

正客「お蒔絵は」
亭主「梅の蒔絵でございます」

と、お点前の終わりに棗の問答があります。

茶杓ちゃしゃく

お茶を入れる時に使うスプーンが茶杓で、竹を削り出してつくられます。

材質


中節(なかぶし/草)止節(とめぶし/草)節無(ふしなし/真)

お手入れ方法
水洗い厳禁です。柔らかなふきんやティッシュで、拭きとります。

お点前の終わりに茶杓の問答があり、

茶杓の問答

正客「お茶杓のお作は」
亭主「玄々斎でございます」

正客「お茶杓のご銘は」
亭主「春峰でございます」

と会話をします。

茶筅ちゃせん

お茶を点てる時にシャカシャカしている泡立て器みたいなあれです(笑 「茶筅を振る」っていいます。

穂先の本数によって使い分けがされていて、穂先が少なければ濃茶用、多ければ薄茶用です。

初心者セットを買うとついてくる80本立ては、どちらにも使用できます。

材質
竹・プラスチック

お手入れ方法
竹ですが穂先だけ水洗いをします。癖なおしと呼ばれる陶器に入れ、穂先を整えて保管します。茶筅の穂先は中と外の二重構造になっているので、入れ方に注意です。

茶巾ちゃきん

お茶碗にお湯を入れて温め、お湯をすてた後に拭く布です。

大きさは横一尺・縦五寸の約30cm×15.2cmです。

お点前が始まる前に水で濡らして絞り、折りたたんでから茶碗の中に入れておきます。

たたむポイントとしては福だめと呼ばれる、ふんわりした空洞部分を作ることです。「福をためる」の意味ですね。

水差みずさし

お釜に水を足すための、お水が入った器です。

材質
陶器・磁器

お手入れ方法
水洗いして、ふきんで拭きとります。

最初は蓋がしてあり、お点前の途中で水差の蓋をあけるのですが、開け忘れることたびたび(笑

茶道では「軽いものは重いように、重いものは軽いように持ち運ぶ」と言われますので、重くても悠々と持ち運べるように修行しましょう!

柄杓ひしゃく
湯杓(ゆしゃく)

お水やお湯を汲む時に使う道具です。

茶道のお点前は夏と冬(風炉と炉)で分かれいて、柄杓は冬になると合(汲む部分)が大きいものを使います。

柄杓をあつかう動作も夏と冬で違い、冬は1種類、夏は3種類に動作が増えます。

材質

柄杓の扱い(夏・風炉)
置き柄杓・切り柄杓・引き柄杓

お手入れ方法
水洗いして、ふきんで拭きとります。

蓋置ふたおき

釜の蓋をとった後に置く台が蓋置です。

基本は竹の蓋置ですが、棚をつかって蓋置を飾る時は、季節に合わせた様々な形の蓋置が使われます。

材質
竹・陶器・磁器

お手入れ方法
竹は水洗いせず、ふきんで拭き取り
陶器・磁器は水洗いのあと、ふきんで拭きとり。

また、千利休が選んだとされる利休七種という蓋置があります。

利休七種:火舎、蟹、一閑人、五徳、三葉、栄螺、三人形

この7つの蓋置にはお点前の時に特別な扱いをします。

建水けんすい

お点前中に出た、不要な水はすべてここに注ぎます。
材質
竹・陶器・磁器

お点前中に出た不要な水はすべて、ここに注ぎます。

茶道では円滑にお点前を進めるために、道具をどこに置くかが重要視されますが(道具の位置決定)、建水はかなり重要です。

建水を下げる隙間がないから、茶碗が置けないとか、自分の座り位置が悪くて建水が正しい位置に置けないなんてこともままあります。

茶道をはじめたら揃えたいお稽古セットについて解説しています!



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