茶道では、その社中に一度はいると他の流派や他の社中に入ることは基本的にありません。
長く続けて楽しむためにも、社中の雰囲気やお稽古風景をよく見てから決めたいですよね。
本日は見学の際に見ておきたいポイントをいくつかあげてみました。
見学する時のチェックポイント
季節のお道具があるか
お稽古に出ているお道具を見てみましょう。
- 飾ってある花が春らしい
- 夏にガラスの抹茶碗で涼やか
- 秋だから月の絵柄の道具がある
など少しのポイントで構いません。
お茶は花鳥風月を大事にするので、その季節でしか使わないお道具もたくさんあります。
お道具の説明をしてくださったり、生徒に季節感のあるお道具を使わせてくださる先生は、とても良い先生だと思います。
稽古のお茶会をどの頻度でしているか
お茶事の一連の流れを勉強するのには、やはりお茶事に出るのが一番です。
その社中(グループ)でお茶事をどれぐらいするのか聞いておきましょう。
正式なお茶事は、懐石という食事からはじまり、2種類のお茶(濃茶と薄茶)をいただきます。
ふだんのお稽古はその一部、お茶を点てて飲むのを主に稽古するので、お食事を食べたり、席入りしたりと、茶を点てる以外の部分を習う機会はかなり限られます。
月1回や季節に1回など、ある程度の頻度でお茶事をする社中であれば、
茶道の上達がぐっと早くなるのでおすすめです。
正式な茶室での茶事(ちゃじ)があるかないか
あるとなお良いのは、正式な茶室でのお茶事。
露地(庭)の静かな雰囲気、茶室に差し込む光の加減や、床の間の素敵なしつらえなど、正式な茶室はやはり雰囲気が違います。
ふだんの稽古が単なる和室であっても、お茶事は先生の茶室やホテルの貸し茶室で行うなどの場合がありますので聞いてみてくださいね。
金額を聞くことは重要
所作や立ち振る舞いを身につけるには、やはり通う必要はあります。
茶道にはしきたりや礼儀がありますので、月謝だけでなくその他の費用がかかることも。
金額を聞くのは、ためらってしまうかもしれませんが、「身につける・楽しむ」ためには重要なポイントですよね。
ただ、月謝については、ざっくばらんに話してくだる先生がほとんどですので、タイミングをみて伺ってみましょう。
揃って始めるか、入れ替わり制か
社中によってお稽古は2パターンあります。
全員が揃ってからするパターンと、午前中など広い枠をもうけて生徒が入れ替わり立ち代りお点前をするパターンの2種類。
全員が揃ってからするパターン
全員が揃うものだと、茶事の流れに似たパターンでお稽古ができます。
炭手前をしてからお茶を点てる、お茶をいただいて問答して退出するなど、一部分ではありますが手順にそった進行するパターンが多いです。また、お道具などの説明も詳しくしてくださることがあります。曜日と時間が固定される反面、毎回の稽古が同じ顔ぶれなので他の生徒さんとも仲良くなりやすいです。
生徒の都合に合わせて入れ替わり立ち代りするパターン
主にお茶を点てる部分の稽古をすることだけが多いです。
最初に来た「Aさんがお点前をしてBさんがいただく」、途中でCさんが来たから「Cさんのお点前をAさんがいただく」など先生の指示で臨機応変にかわります。
もちろんお道具やお菓子のお話を聞けることもありますが、お茶事の雰囲気は少なくなります。都合に合わせやすいので初心者には稽古に通いやすく、続けやすいのが特徴だと思います。忙しいけど茶道をやってみたいかたにはぴったりだと思います。
茶道をはじめたら揃えたいお稽古セットについて解説しています!
コメント