茶道の抹茶の飲み方にはお薄茶とお濃茶の2種類があります。
今回はお薄茶の客ぶりをメモしておこうと思います。
お薄からの大まかな流れは下記のようになります。
※裏千家茶道も流派や先生によって違いがあります。個人的備忘録です参考までにどうぞ(^_^
- 亭主が茶道具をもちだす
- 亭主の「お薄をさしあげます」で主客総礼
- 亭主がお点前を始める
- お菓子をいただく
- 1人1碗でお抹茶を飲む
- 正客がおしまいをかけ
- 水差のフタがしまったら、正客が茶道の拝見を願い出る
- 道具の拝見して、返す
- 道具について問答をする
- 亭主の「お粗末いたしました」で主客総礼
始めてからお茶がたつまで
席入り〜お菓子をいただく
お客が席入りすると、亭主がお茶を点てるのに必要な道具を運んでいきます。亭主が茶室の手前で座り、
の言葉で主客総礼します。亭主は茶室に入りお点前をはじめます。お点前が進み、亭主が茶杓をとると
と勧められるので、正客は受け礼して、次客に
と挨拶を行なってから、お菓子をとって回します。お菓子は抹茶が出てくるまでに、食べ終えておきます。
抹茶をいただく〜正客がおしまいをかける
亭主が抹茶を出したら、まず正客がにじって取りに向かいます。茶碗を持って自席に戻ったら、次客と正客に挨拶をしてから抹茶をいただきます。
- 畳のへり内側で次客と自分の間に茶碗を置く
- 次客へ「おさきに」と一礼する
- 畳のへり内側、自分の手前、真ん中に茶碗を置く
- 亭主へ正客「お点前ちょうだいいたします」と一礼する
- 右手に茶碗を持ちあげて、左手で茶碗の底を支える
- 右手を割って(親指を手前、残り4本指を向こう)持ちかえ、感謝して押しいただく(少し上にあげる)
- 右手を親指が飲み口の縁にかかるように縦に持ち替えて、2回時計回りへまわす
- 右手を親指を手前、残り4本指を向こうに割って茶碗を持ち、お茶をいただく
- 飲み終えたら、飲み口を指(親指と人差)で軽く拭き取り、指は懐紙で拭く
- 左手は下に添えたまま右手で半時計まわりに2回まわす
だいたい3口で飲み終えるのが理想ですが、何口でも大丈夫です。飲み終えたら茶碗の拝見をします(色や形、絵柄など)。ポイントは必ず両手で扱うことです。
- 茶碗を畳のへり外へ置く
- まず礼をする姿勢で手を畳につけて全体を眺める
- 畳のへり内側、自分の手前、真ん中に茶碗を置く
- 今度は肘を膝につけて姿勢を安定させた状態で茶碗を持ち、側面を見る
- 茶碗を置いて最後にもう一度礼をする姿勢で手を畳につけて全体を眺める
拝見が終わったら茶碗を亭主のもとへ返します。最初に茶碗を右手1手で前に出し、その後にじって前に進みます。
茶碗は最初に出た場所に返します。
亭主は茶碗を回収し、次客、三客へとお茶を点てていきます。
全員飲み終えたら、亭主が茶碗をすすいだ水を建水へ捨てているタイミングで
と声をかけます。
拝見の願い出る〜拝見をする
亭主が仕舞いにかかり、水差のふたを閉めたら、手を床につき
と茶道具の拝見を願い出ます。
亭主がお棗、お茶杓、お仕覆を出したら、正客は取りに出ます。道具を持って自席に戻り、次客に
と一礼してから拝見します。お詰めの客まで拝見が終わったら、正客とお詰めの客は出会いで道具を受け渡し、正客が出された場所に返します。
茶道具の問答〜亭主が退出する
最後に道具についての問答があります。
お塗り(製作者)
お蒔絵(絵柄)
お茶杓のお作(製作者)
お茶杓のご銘(茶杓の名前)
の順に聞きます。
※出てくる名称はすべて仮想です
亭主が茶室に入り座ったら、正客から問答をはじめます。
亭主「中棗(ちゅうなつめ)でございます」
正客「お塗りは」
亭主「(そうてつ)ございます」
正客「お蒔絵は」
亭主「高台寺蒔絵でございます」
正客「お茶杓のお作は」
亭主「玄々斎でございます」
正客「お茶杓のご銘は」
亭主「星月夜でございます」
正客「大変珍しいお品をどうもありがとうございました」
お互いに礼をして、亭主は拝見に出した道具を、持ち帰ります。亭主が茶道口に行き、道具をおくと
で主客総礼をして終わります。
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