茶道を始めておどろいた6つのこと

茶道(裏千家)を習うまで知らなかった、私が驚いたことを6つご紹介!

お抹茶の点てかたは2種類ある

抹茶を作ることを「抹茶を点てる」といいますが、抹茶には濃茶(こいちゃ)薄茶(うすちゃ)の2種類の作り方があります。

濃茶はとろりとした液体で、抹茶の粉末を多く使います。

作るときにも濃茶は「練る」と言われ粘度がかなり高いです。

だいたいホットケーキやパウンドケーキの生地ぐらいでしょうか。濃茶は1椀を3人、1人3口ほどで回し飲みします(最後のほうだと、粘度が高すぎてお茶が落ちてこないことがあるのは内緒w)

たいして薄茶は、さらっとした液体です。作るときも茶筅を振るといわれカプチーノみたいな泡ができます。1椀を1人で飲み、おかわりをいただくこともできます。

お茶会は濃茶→薄茶の順ですすみ、濃茶の前には主菓子を食べ、薄茶の前にはお干菓子を食べます。

季節によってお点前が2つに分かれる

茶道では炉と風炉と季節を2つに分けて考えられます。

  • 11月~4月は炉
  • 5月〜10月は風炉

お湯の入ったお釜の位置が変わるので、座り方や道具の置き方、手順が変わります。。

お茶を始めてしばらくして慣れてきた頃に、ころっと変わるので最初混乱すると思います。私は毎年、「今日から炉だった、予習してない。。。」なんてことを未だに繰り返しますw

映画の日日是好日でも、主人公たちが炉と風炉の時期でお点前が変わるのに戸惑っていた描写がありましたね。

ちなみに新生活の4月から始めようとすると4月の1ヶ月だけが炉の点前、5月から風炉の点前なんてことになるので注意が必要です。

正座をしなくて良いお点前がある

茶道はじめるまでは、茶道は畳の部屋で正座をしておこなうイメージしかなかったのですが、なんと正式なお点前として机とイスでおこなう立礼(りゅうれい/りつれい)というお点前があります。

明治のはじめに裏千家の家元が作ったお点前で、京都万博で外国人にお茶を点てるために考え出されたものだそうです。

よく、デパートで開かれる茶会や外で抹茶をいただく野点などに使用されていて、お客も長イスに座り、正座をせずにお茶をいただくことができます。

茶道で会話をするのは亭主と正客だけ

茶会では亭主と正客(先頭に座るお客)のみが会話をします。

というか濃茶などは張り詰めた心地よい緊張感の中ですることが多いのでまずしゃべらないのですが、正客のほかは話さないのがルールです。

掛け軸やお花のこと、茶道具について尋ねるのも正客がします。

適切に話をふって、順調に茶事をすすめる正客の役割上、正客は亭主よりも茶道歴が長く経験豊富な方がなることが多々あります。

また最後に座るお客はお詰めといい、道具を返したりと臨機応変に動く役回りなので、もし茶道初心者がいる場合は、正客とお詰めの客を茶道経験者でかため、その間に初心者を挟むというパターンが多いです。

茶会と茶事はべつもの

茶事は食事とお茶のお点前が含まれた正式なお茶です。

正式な茶事では食事とお菓子を食べ、一度席を退出して、再度茶席にはいり、お濃茶とお薄茶をいただきます。

時間にすると3〜4時間と長丁場です。

また茶事は全部で7種類あり、朝・昼・夜の区分けで朝茶・正午・夜咄(よばなし)の3種類と、暁・跡見・不時・飯後の4種類があります。

茶会は、茶事をもっと簡単にしたスタイルで、お菓子とお濃茶とお薄茶をいただくのが一般的です。

大勢のお客様をまねく場合が多いので、茶室のほかにも大きい畳の部屋や、野点で外でお茶をしたりと様々な場所で行います。

茶道をはじめて体験するなら、茶会のほうが気負わず行けるのでおすすめです。

茶懐石という食事が出る

茶事では茶懐石という食事が出ます!

まずご飯と椀もの、向付と呼ぶおかずに始まり、魚の焼き物や珍味などもでます。

うつわも漆器や陶器、磁気など季節と素材に合わせたものが使われ、趣向が凝らされています。

また茶懐石の食事を簡易的にした点心というお弁当を食べることもあります。

茶懐石の時にお酒が出る

一番びっくりしたのがこちら、茶懐石でお酒が出ることです。

「千鳥の盃」と呼ばれるもので、正客 → 亭主 → 次客 → 亭主 → 三客 → 亭主の順でお酒を飲み交わします。

1つの盃が亭主とお客の間をジグザグに進むのでついた名前だそうです。

私はまだお酒の出る茶事には参加したことがありません。いつか招かれてみたい!

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