解決!茶杓の銘に出る季節の異称【雅語・古語】

お茶杓のご銘でとまどうものの一つが花や鳥の異称ではないでしょうか?
「富貴草(ふうきぐさ)は牡丹(ぼたん)」を表すなど、異称は現代でほぼ使われなくなった言葉ですが、茶道では頻繁にでてきます。 よく出て来るものを季節別にまとめてみました。


春の異称

春の動植や植物の異称

春駒(はるこま)うま(馬)
若駒(わかこま)こうま(小馬)
春告鳥(はるつげどり)うぐいす(鶯)
嫁が君(よめがきみ)ねずみ(鼠)
此花(このはな)うめ(梅)
好文木(こううんぼく)
春告草(はるつげぐさ)
風待草(かぜまちぐさ)
香栄草(かばえぐさ)
初名草(はつなぐさ)
花の兄(はなのあに)

夏の動植や植物の異称

田長鳥(たおさどり)ほととぎす(時鳥)
沓手鳥(くつてどり)
妹背鳥(いもせどり)
卯月鳥(うづきどり)
軽鴨の子(かるのこ)かるがもの子(軽鴨)
富貴草(ふうきぐさ)ぼたん(牡丹)
四葩の花(よひらのはな)あじさい(紫陽花)
余花(よか)さくら(桜)

秋の動植や植物の異称

月鈴子(げつれいし)すずむし(鈴虫)
二季鳥(にきどり)かり(雁)
紅葉鳥(もみじどり)しか(鹿)
小男鹿(さおしか)しか(鹿)
都鳥(みやこどり)ゆりかもめ(百合鴎)
勝草(まさりぐさ)きく(菊)
齢草(よわいぐさ)
契草(ちぎりぐさ)
花の弟(はなのおとうと)

冬の動植や植物の異称

勇魚(いさな)くじら(鯨)
尾花(おばな)すすき(芒)
銀竹(ぎんちく)つらら(氷柱)
六花(ろっか)ゆき(雪)
銀花(ぎんか)
不香の花(ふきょうのはな)

月別の茶杓の銘はこちら!

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